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ただのパンダのお引っ越し

第8章 飼主失格



しばらくドタバタ騒ぎを続けたけど、最終的には伊豆くんに組み敷かれる。そりゃそうだね。
両手を床に縫い付けられて、少し乱暴なキスをされた。
プロレスごっこで呼吸を荒くしたばかりなので、口づけの合間にハァハァと息が漏れる。

伊豆くんの唇は私の首を伝って徐々に降りて行き…あろうことか、私の脇を舐めた。

「ちょっ…!くすぐったい!今、汗かいてるし、やめてぇ!」
「汗のにおいがするのがいい」
「変態か!」

私の言葉など完全にスルーして、伊豆くんは私の脇に舌を這わせ、じっとりと滲み出た汗を拭い取っていった。

「ふぁっ…!あう、やぁ…!ほん、と、やめてぇ…」

くすぐったさと恥ずかしさとで、頭にフツフツ血がのぼる。
すっかり汗を舐め尽くしたらしい伊豆くんは、コロンと私の体を転がし、うつ伏せにさせた。
何をするのかと思っていたら、今度は背中をぺろぺろし始めた。

「ひゃっ、あ、もう、何してるのぉ…!」
「桃浜の味がする。美味しい」

つつーっと、伊豆くんの舌が私の背を縦横する。時折ひどく感じてしまうポイントをくすぐられて体が跳ねた。そんなところも性感帯だったんだ…なんて気付かされてしまう。
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