第3章 おかえりのハーモニー
大貴「勝手に台所借りてカレー作ったよ!一緒に食べよ!ね?」
大ちゃんはそうやって花凛をなだめるが花凛は部屋から出てこない
大貴「…じゃあ、俺今日はもう帰るわ。カレー食べとけよ?また一週間後な」
大ちゃんが花凛の部屋の前を通る足音がする
花凛(明日からしばらく大ちゃんに会えないんだ…やだ…最後に一目みたい…!!)
花凛は急いで自分の部屋のドアを開けた
ドアの前で突然抱きしめられる花凛
帰るフリをしてずっと大ちゃんはドアの前にいたのだ
花凛「やっぱり行かないで…!やだよ、寂しいよ」
花凛はドアの前で泣き崩れた
大ちゃんは目線が合うようにしゃがんで言った
大貴「本当にごめんな。どうしてもこの予定だけは空けることができないんだ。」
花凛「〜〜じゃあ、バイバイする前にハグしてよ」
大ちゃんは切なそうな笑顔で花凛を抱きしめた
.
.
.
.
.
仲直りした2人は仲良くカレーを食べた
花凛「カレー余りそうだね。明日の朝も私の家に来てよ。旅立つ前に一緒にカレー食べよ?」
大貴「…うん、もちろん!」
翌朝、大ちゃんは花凛の家に来て相手をしてくれた
そして花凛の家を出る前にも花凛のことを強く抱きしめてあげた
こんな花凛のわがままにも付き合ってくれる大ちゃんは、いつしか、花凛にとって大きな存在となっていた