第2章 黒霧
零 side
森の中にぽつんとたたずむ家
私はここでひっそりと1人で暮らしていくはずだった
なのに突然、黒霧が現れたんだ
黒霧「お久しぶりです。やっと見つけました、 探したんですよ。」
零『黒霧、なんでここがわかった。今は朝ごはん中だ』
黒霧「これは失礼しました。オールフォーワンからの命令であなたをお連れすることになりました」
零 『無視か。嫌だって言ったら』
黒霧「それは…『殺されるか、個性をとられるねー』」
食パンを頬張りながら、呑気に答えてる
連れていかれるかもってのに我ながら肝は据わってると思うね。
零『断るよ、殺してもらった方がありがたい』
私はもう生きていたって意味が無いんだ、あんなことがあったあとじゃ尚更だ
黒霧「あのことを引きずっておられるんです か? 」
零『……』
黒霧「ですが、無理矢理でもお連れします
貴方にこんなことはしたくないのです
が」
黒霧が霧で私を覆い出す
零『触るな』
冷たい声が家に響く