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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第1章 ※それは月夜の酔いのせい?







その好奇心をくすぶらせたまま、肩を貸す俺に、美咲は凄ぇ嫌そうな顔をした。



思わず苦笑いが込み上げる。

一応、肩貸してやってんだぞ?

オメーが間違えて酒なんか飲んでっから、後ろのリヴァイ兵長やハンジ分隊長の視線が痛えのなんの。



けど、俺には分かっちまった。

兵長の見る目は、兵士を心配しているんじゃねぇってこと。



他の誰も気付いていない、

密かに含まれた、“好意”の目。



公私混同しない兵長の態度は完璧だった。

なのに、俺にはハッキリと分かっちまった。



兵長も、美咲の事を、気に入っている、と。



俺と美咲の関係は、ただの同期。



それで十分だと思っていたが……

妙にモヤモヤした何かが胸に渦巻いて、気分が悪かった。



極端に言うと、ムカついちまった。





……何に?




今となればその答えは明白だが、その時の俺は大した問題にしねぇまま、美咲なんかが兵長に?なんて不調和音が面白くねぇだけだ、と結論づけた。



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