• テキストサイズ

【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第15章 ※隠したウソを暴くアイツ






「お仕置き」という言葉通り、ジャンは私を翻弄し続けた。



グチャ。

グチャ。

室内に響く、耳を塞ぎたくなるような恥ずかしい音と、

我慢が出来ずに漏れてしまう、自分のものとは思えないような、甘い声。



蕾を強く摘まれ、絶頂を迎えようとする私を、

ジャンはギリギリのところで焦らし、もどかしい刺激を与え続ける。



「も、やだぁ……や、め……、」



泣きそうな声で懇願しても、それを止める事はしてくれず。

ただただ、私の反応を楽しんでいるかのようだった。



「おねが、いッ……、も、……許し、ッ……ん!」



切れ切れになった言葉が宙に浮かんでは、消える。

少しずつ慣れてきた暗闇の中で、ジャンが笑っているのが、見えた。



「……名前。」

「んッ……ぇ?」

「……挿れてる間中、俺の名前呼んだらラクにしてやるよ。」

「な、に言ってッ……んんっ、」



ジャンの提案に、少しばかりの抵抗の気持ちがあって。

思わず拒否をしかけた私に、ジャンは深く深く沈み、一段と強い刺激を与えてきた。



激しく打ち付けられる腰に、アタマが、オカシク、なる。



「や、っあ、……やめ……っ、」



ギュッと握り締めたジャンの腕。

その肌の奥の筋肉が動く度、またあの感覚が、私を支配する。



ダメだ。

全部、溶けそう。



抵抗をやめた脳内に響いたのは、甘い、甘い、悪魔の囁き。



「ほら、呼べよ。美咲」



それに誘われるように、私の口からは音が溢れた。



「……ジャ、ンっ……ジャンっ!」



出会ってから3年も経つけど、こんな中で呼ぶのが、堪らなく恥ずかしくて。

何故か、胸が熱くなる。



うわ言のようにジャンの名前を繰り返す私に、彼はひとつ、キスを落とした。

優しくて、柔らかくて、とろけそうな、キスを。



ピシャン。



激しい雨の中で響いた、雷の音。



唇が離れた瞬間、薄く開いた瞼の先に見えたジャンの顔は、微笑んでいた。



「……美咲。」



信じられない程に、甘い声で囁かれた私の名前は。



与え続けられた刺激よりも、何よりも、私のココロを揺らしていった。



/ 250ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp