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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第15章 ※隠したウソを暴くアイツ





ゴトン。



音が聞こえ、部屋が暗くなる。

激しい雨の音が聞こえる中、机に置いていた光る鉱石が、床に落ちたんだと認識した。



薄暗くなってしまった空間で、私はどうしてこうなってしまったのかを、考えていた。



いや、勝手に言葉が浮かんで、消えていくといった方が、正しい。

纏まらない考えが私を取り巻いて、身体中にまとわりつくみたいだ。



そもそも、なんだけど。

どうして私がリヴァイ兵長と出掛けた事で、ジャンのご機嫌を取らなくちゃいけないんだろう。



そして。

……どうして私は、僅かにだけれど、ジャンに対して……



……後ろめたい気持ちを持ってしまっているんだろう。



「ん、っやだ……ッ、」



ごちゃごちゃとした思考を遮る、甘い声。

それは、紛う事なく私の声、で。



「……やだ、じゃねぇだろ。」

「ッ……ぁ……ん、」



掠れた声と共に与えられる刺激に、ただしがみ付くだけ。

私の中は、ジャンのカタチで埋め尽くされていて、ジワジワと侵食されている錯覚すらさせる。



瞬間。



キュッ。と蕾を摘まれ、声にならない声を上げた私を、妖しげな瞳が見下ろした。



「……ほら、やっぱり、な。」



クツクツと笑うジャンの吐息ひとつに、私の身体はバカみたいに跳ねる。

それに気を良くしたジャンがまた、刺激を強くしながら呟いた。



「美咲の身体は、素直だな。」

「やぁッ……!」



コリ。

と、蕾を擦られ、腰の動きも止めてくれない。



迫り来る抗えない感覚に、必死に耐えながら。

私は、それを与える男の腕に、必死に捕まった。



いやだ。

ダメだ。

そう、頭は叫ぶのに。

私の手は、ジャンの熱を離そうとはしない。



まるっきり矛盾している。



けれど、もう。

今頼れるのは、この腕だけ。



この薄暗い暗闇の中、確かなものは。

ジャンの熱、だけ。



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