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【黒バス】in your hand【黄瀬】

第1章 中学


今日からテスト期間
部活はしばらくお休みになる

勉強に専念しろという、まあ、かなり辛い一週間だ


まあ、大輝とかは勉強なんてほっといてストバスにでも行ってるんだろうけど
あれは、さつきに任せとけば赤点は取らないだろう


「で、問題はあんただ」
「・・・オレ?」
「テストで赤点とったらどうなるか知ってる?」
「え、補充があるっスね」
「そうだねー」

今まで何回か受けたっすという涼太の言葉にため息

「じゃあ、補充はいつあるか知ってる?」
「放課後」
「じゃあ、放課後補充受けてたらどうなる?」

「え、・・・ああああああああ!!」

叫びだす涼太
どうやら気がついたらしい

「部活、バスケ、できなくなっちゃうっス!!」


ようやくそこまでたどり着いた涼太は

「そういうわけで勉強しなさい!」

というあたしの言葉に素直に頷いたのだった



涼太に勉強を教えることになったのは

「黄瀬に勉強を教えろ」

という赤司君からの命令のせいだ


こっちの気持ちを知ってか知らないでかはわからないけど、ちょっと嬉しい


放課後の教室にふたりっきりって、素晴らしいシチュエーションだと思う
ありがとうございます赤司様



まあ、そういうわけで勉強開始


予想以上に涼太はできなかった、勉強が

「りんっち~、ここわかんないっス」
「教科書に書いてある公式そのまんまじゃんか!」
「うー」
「ほら、これに当てはめて」
「もー、やだ」
「弱音吐かない、頑張って!」

しばらくはうだうだ言っていた涼太だったけど
だんだんとコツを掴んできたみたいで、シャーペンがスラスラを動き出す

何問か問題解き終わって、こちらを見る

「できたっス!」

答え合わせ、合ってた

「できたね」
「褒めて褒めて」

キラキラした目で、こちらを見てくるから、ちょっと調子に乗って頭を撫でてみた

えへへと笑う涼太、思わず見惚れる

・・・かっこいい

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