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【黒バス】in your hand【黄瀬】

第1章 中学



そのままあとをつけていくと、バスケコートでテツヤたちがもめているのが見えた
さつきが絡まれてる!!

「やばいよね、あれ」
「そっスね」

そういうわけで、テツヤたちのところに向かう


そこに着くとどういうわけかちょうど良いことに、大輝と真太郎も来ていて

バスケで勝負して、もちろん負けるわけなくて、勝った


ざまーみろ




「さつき、大丈夫だった?」
「うん」
「よかったー」
「でも、なんできてくれたの?」
「あ・・・」

後ろからつけてました、なんて言えない……

「黒子っちと二人っきりで、なにか展開があるんじゃないかなーって思ったんスけど、どうでした?」

涼太が助け舟出してくれる、助かった!

「え!?」
「いや、最初は桃っちは青峰っちとなのかなーって思ってたんスけど、黒子っちぽい気もしたんで、どうなのかなーって」

目を丸くするさつき、こちらを見るから頷いた

「……展開はあったよ」

そう言って笑うさつきは本当に綺麗だった

「あ、そうだ、きーちゃんにも聞きたいことがあるんだよね」

さつきはそう言って、涼太を連れて離れていった

「……?」

何を聞くんだろう……






「きーちゃんは?なにか展開あったの?」
「ええ!?」
「りんと」
「気づいてたんスか!?」
「わかりやすいもん」
「……」
「で?」
「手、繋いだっすよ」
「きゃー」
「ちょ、静かに!!」
「りん鈍いから、はっきり言わないと伝わらないと思うよ」
「……そうなんスよねー」

でも、今の関係も心地いいんスよ

「頑張ってね」
「桃っちこそ」



戻ってきた涼太は、家まで送っていくって言ってくれて

二人っきりの帰り道
部活帰りで、何回もしてることなのに、なんでだろう意識したらうまく話せなくなっちゃって


「……何話してたの?」
「ん?」
「さつきと」
「内緒っスよ」
「なんで」

ちょっとだけ、嫉妬した

「いつか、ちゃんと話すっスから」
「……」

ああ、ほんとなんで好きになっちゃったんだろう

夕暮れの風が頬をなでていく、ちょっと切なくなった
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