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【黒バス】in your hand【黄瀬】

第1章 中学


「すごいねー、最高得点って」
自分の感情を誤魔化すように笑って涼太にそう言う。
「真似しただけっスよ」
謙遜しつつも照れたように笑う彼。
「それでも、真似できるってことは、もともとそれができる能力があるからでしょ?」
「なるほど」
「そこで、そう言えるのが涼太だよね」
「どう言う意味っスか!?それ」
「自分に自信があるなってこと」
「……」

あ、黙っちゃった、失礼だったかな

「ごめん、失礼だったね」
「自信なんてないっスよ」
「え」
「まだまだ、こっからっスからね」

青峰っちにも勝ちたいし、もっともっと強くなると笑う涼太

これが、涼太だ

「うん、頑張って」

どんどん上を目指して、諦めることを知らない

「当たり前っスよ」

笑顔が眩しかった



「はい、これ、景品ね」

受付で渡されたのは、招き猫の貯金箱と猫のぬいぐるみ
ぬいぐるみは可愛いのに、貯金箱の方は……ちょっと、趣味じゃない感じ
かわいくない

「これ、可愛いね」

猫のぬいぐるみを触らせてもらう
ふわふわ

「いるっスか?」
「え!?いいの!?」
「りんっちなら、全然いいっスよ」

そういうこと言われたら、どうしていいかわかんなくなるじゃん
期待しちゃうじゃんか、もー

「・・・ありがと」

恥ずかしくなって、俯くと、頭に涼太の手がのせられる

あれ、なんかこれは付き合ってるようにも見えるんじゃないかな
そう考えたら、もう、幸せで、恥ずかしくて
顔、上げられなくなってしまった
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