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私の妖精アカデミア【更新停止中】

第9章 初めての実践


「お疲れさん!!緑谷少年以外は大きな怪我もなし!!しかし真剣に取り組んだ!!初めての訓練にしちゃ皆上出来だったぜ!」
「相澤先生の後でこんな真っ当な授業…なんだか拍子抜けというか…」

梅雨ちゃんの言葉にほとんどのクラスメイトが頷く。

「真っ当な授業もまた私たちの自由さ!」

オールマイト先生は胸を張っている。“私達”と言うより“先生達”の自由なんだよね…

「それじゃあ私は緑谷少年に講評を聞かせねば!着替えて教室にお戻り!!」

言うが早いかオールマイト先生は足早に去っていった。例の“活動時間”の関係なんだろうな、きっと。

_更衣室にて

「…にしても凄かったなぁ〜。暁ちゃんの“個性”」
『そう?お茶子も充分凄かったよ。柱を持ち上げて振り回すとか、私には出来ないもん』
「えへへ…でもうちだって、蜃気楼なんて出せないよ」
『じゃあ、お互い様だね!』
「そうやね!」

着替えながら、さっきの訓練についてお茶子と喋っていると、他の女子達も話し始めた。

「あたしなんて上鳴とペアだったからなぁ…組むんなら、せめて別のヤツにして欲しかったな」
『でも爆豪君とペアも嫌なんじゃない?』
「あ、確かにー!」
「顔怖いよねー。爆豪って」
「うんうん。なんかいかにも「俺様!!」って感じでさー」
『まぁ、単独行動激しかったもんね…そろそろ行くかな』
「え!暁ちゃんもう着替え終わったの!?」
『うん。出久君の怪我が心配だし、ちょっと保健室行ってくるね。いくらリカバリーガールでも、出久君の体力を考えると、治せる範囲に限界があるしね』

リカバリーガールの“個性”【治癒】は、どんな傷や怪我でも治せるのだが、対象者の体力を使って回復するので限界があるのだ。

『また後でね〜』
「うん!」

更衣室のドアを閉め、急いで保健室に向かう。昔からの心配性は、直りが悪いらしい。

すると向かい側から、今丁度女子の間で話していた人物が歩いて来た。

『あれ、爆豪君』
「……てめーか」

爆豪君は私にチラッと目を向けた後、すぐに顔を逸らした。

『…?』

ふと彼に違和感を感じ、彼の右腕を見てみる。彼の右腕は細かく震えていて、痙攣(けいれん)を起こしているようだ。

『爆豪君、腕、貸して』
「はぁ?…っおい!!」
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