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私の妖精アカデミア【更新停止中】

第7章 個性把握テスト


その後、体力テストの全種目が終了した。

「んじゃ〜パパッと結果発表」
「トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括提示する」

いよいよか…ちょっと緊張してきた。

最下位は___除籍。

『あ…(緑谷君…)』
「……」

「ちなみに除籍はウソな」
「「!?」」
『…なんとなく予想してた』

「君らの“個性”を最大限引き出す合理的虚偽」
「「はあ!!!!??」」

A組の皆の心が一つになった瞬間だな…。

「これにて終わりだ。教室にカリキュラム等の書類があるから、終わったら目ぇ通しとけ」

あ、ちゃんとそういうの用意してくれてるんだ。

「緑谷、お前八雲に治してもらったと思うが、一応保健室行って婆さんに観てもらえ」

「明日からもっと過酷な試練の目白押しだ…覚悟しとけ」

過酷な試練か…楽しみになってきた。
体力テストはやはり百(もも)が一位だった。“個性”ありとは言っても、大砲やバイクは反則なのでは…と思うのは私だけだろうか。

『二位か…』

結構いい記録出したのになぁ、残念。

「暁お姉様!」
『お疲れ様、百。よく頑張ったね、一位おめでとう』
「お、お姉様ぁ…」

百が嬉しそうにこちらに駆け寄って来たので、思わず撫で撫でしながら褒めていると、百は顔を緩ませておとなしくされるがままになった。

『お母様に話したらもっと褒めてくれるよ』
「そんな、褒められるために一位を取ったわけではありませんし…でも、御夕食は私達の好物を用意してくださると思います」
『そうなの?楽しみだなぁ…家に帰ったら早速手伝わなきゃ。百の好きな物、いっぱい作ってあげるね』
「お姉様の手料理が食べられるなんて…!私(わたくし)、感激ですわ!」

百はとても嬉しそうだ。私も百が喜んでいる姿を見ると、とても嬉しくなる。ギルドでミラの手伝いをしていた時は、主に女性陣がよくケーキとか強請(ねだ)って来てたなぁ…懐かしい。

「…お姉様?どうかなされましたか?」

私が返事をしなかったのを見て心配になったのだろう。百が怪訝そうにこちらを見る。

『ううん、なんでもないよ。ちょっと疲れちゃったなって思って』
「お姉様、先程あの方の怪我を治しておられましたね。多分、そのせいですわ」

治癒系は魔力を多く使うから、気を付けないとな…。

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