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私の妖精アカデミア【更新停止中】

第7章 個性把握テスト


雄英高校初日終了_

百はこの後用事があるらしく、先に帰るように言われた私は校門に向かっていた。
すると、前方に緑谷君がいるのが見えた。

医務室には行って来たようだけど…声をかけておこうか。

『緑谷君!』
「?…あっ、八雲さん!」

緑谷君は少し周りを見渡した後、こちらに気付いて立ち止まってくれた。
彼に駆け寄り、気になっていた右手を見てみると、私が治した時と同様、人差し指は何の異常も無さそうだった。

『医務室には行ったの?』
「うん!でもリカバリーガールからはなにも処置を受けなかったよ。指も特に違和感は無かったし」
『良かった。私の処置が間違ってたらどうしようかと思ったけど…心配無かったみたいだね』

念の為確認してみると、問題は無かったらしい。流石は天竜の力と言ったところか。

「リカバリーガールが八雲さんの事褒めてたよ。「凄い“個性”を持った子だね」って」
『そんな、褒められることじゃないよ。…ふふ、ちょっと照れるなぁ』

百も私に褒められた時、こんな気持ちだったのだろうか。少しこそばゆくなって、気を紛らわすために緑谷君から視線を外すと、見覚えのある男子がこちらにかけて来るのが見えた。

『あれ?飯田君だ。こっちに来てる』
「え?」

「緑谷君!指はもう大丈夫なのかい?」
「うん。八雲さんが治してくれたから」
「そうか…八雲君、テスト中から思っていたが、君の“個性”は本当に凄いな。瞬間移動したり、怪我を治したり…反復横飛びの時なんて姿すら見えなかったぞ」
『そうかなぁ?あの背の低い男の子も凄かったよね。頭から丸いのもぎった時はびっくりしたよ』

確か峰田君だっけ…あの如何(いかが)わしい発言をした子だよね。まぁ、高校生だから仕方ないか。

「しかし相澤先生にはやられたよ。俺は「これが最高峰!」とか思ってしまった!」
「飯田君、怖い人かと思ってたけど真面目なだけなんだ」
『今朝の挨拶の時、びっくりしたもんね』
「おーい!」

緑谷君と一緒に苦笑いしていると、別の方向から声をかけられる。

「三人とも駅までー?まってー!」

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