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私の妖精アカデミア【更新停止中】

第19章 うなれ体育祭!!


『ごめん、私他に組みたい人いるから!』

モード〈雷竜〉で即座に抜け出し、だいぶ離れた所に行く。二人が…というか勝己君が何か喚いてるけど無視。

「!?君はっ…」
『え?』

振り返ると金髪の少年がいた。確か30代後半にいた…えっと、名前は。

『物間寧人君、だっけ』
「僕の名前を知っているとは…流石暁さん、博識な女性だ!!」

_あ、面倒い奴。

私が白けた目をしている間も、彼は何か自慢げに話している。こうしている間にも交渉タイムとして与えられた15分間は刻一刻と減っていく。

物間君から直ぐに離れたが、自分の世界に入ってるからか気付く様子は無い。

帰って好都合。鼻を使いながら目的の人物を探し出す。見つけて駆け寄れば、彼は驚いた顔をした。

「暁、良いのか?俺とで」
『うん!この種目が出た時から決めてたから』

声を掛けた人物_心操人使は驚いた顔をしつつも、少し嬉しそうだった。ポーカーフェイスだから感情が分かりにくいけど、喜んでるって思ってもいいよね。

心操君の後ろには操られたであろうB組の少年と、同じA組の尾白君がボーッとして立っていた。

『流石、心操君。もう二人見つけてたんだ』
「ああ。…こいつ、暁と同じクラスの奴だけど…大丈夫か?」
『何が?』

きょとんとして聞き返せば、心操君は言いづらそうに私を見る。…ああ、そっか。彼は気にしてくれてるんだ。

自分のせいで、私とA組にまた亀裂が生まれないかって。

そんな彼の優しさに胸が暖かくなる。

『ありがとう、心操君。大丈夫だよ。…それにこの場合、引っかかった尾白君が悪いから…なんてね』

私がクスリと笑えば、心操君は安堵したらしくホッと息を吐いた。

二人で作戦を話していると、交渉タイムが終了した。

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