• テキストサイズ

【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第5章 【桜色】桃色診断書


~Side轟~


結論から言ってしまえば
結構嬉しかった。


「ち、違うの! 轟くんが嫌とかじゃなくてね!?
その呼び方するとっ、怖い…っていうか苦手な人を思い出す…って言うかで! ホント! ホントに名前が似てて!
轟くんの事はちゃんと好きなの! ホントだよ!?」


どんだけ慌ててんのか
コイツ自身も何を口走ってんのか絶対気付いてねぇ。

俺にしてみりゃ
初めてこいつの気持ちを言葉で聞いた訳で
のぼせ上っていく頭に手を当てる。


(やべぇな…。
無自覚な所が特に…。)


見上げられた涙目も
淡くリップが引かれた唇も近すぎる。

もはやこの状況を作り上げた原因なんて
どうでもよくなっていた。


「轟くん、ホントごめんね?
あの、だからね……んっ!?」


止め処なく溢れる詫びをどうやって止めるか。
簡単な事だ、口をふさげばいい。

学校は見えているがまだ先だし
周りに生徒はチラホラいるが俺は気にしねぇ。


(コイツは気にしそうだが…。)


笑いながら唇を離すと、なんとも言えねぇ間抜け面。
凍らせたつもりはねえが氷の様に固まったハイリの口は
一呼吸おいて
息を吹き返したかのように説教を垂れ始めた。


「ど…うしてこういう事するのかな!?
学校前だよ!? 周りに人が居るんだよっ!?」

「俺は気にしねぇ。」

「私はするんです!」


やっぱり間違えたみてぇだ…
状況はあんまり変わってねぇ
詫びが説教になったくらいだ。

隣を歩く女に肩を掴まれて
カクカクと揺すられながらも気にせず歩く。


「ねぇ! 聞いてるの!?」


なんだか犬にじゃれつかれてる気分だ。



まぁでも


「俺も好きだ。
たぶんお前以上に。」


忘れる前に言っとかねぇと。

こいつは
はっきり言わねぇとわからないらしいからな。


「突然…何!?」

「お前が先に言ったからだ。」

「え!?」


ああ、やっぱり気付いてなかったか。
ま、そう言う所も可愛いんだけどな。


















俺にしてみれば今更な話だが
今朝、彼女が出来た。

笑ったり怒ったり泣いたり
赤くなったり青くなったり
とにかく忙しそうで見てて飽きない
犬みたいな奴。

可愛くてしょうがないこいつに
どうやら俺はベタ惚れらしい。





/ 804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp