第108章 【番外編】独り占め

一緒にお布団を被って、背中に腕を回して、ぎゅっと抱き寄せて、よしよしとされる。
(し、しんじゃう……)
顔のにやにやと赤くなるのが抑えられそうになくて、薄手のスウェット生地に顔を埋める。
煙草の微かな匂いと、同じソープの香りに頭がぼーっとしてくる。
なんとなく恥ずかしくて伸ばせなかった手を少しずつ伸ばして、腰までは届かなくて脇腹あたりにそっと触れる。
手に伝わる筋肉質がじわりと熱い。

お腹が、疼く……。

私の腰に手を伸ばされ、ゆっくりと服に侵入されてしまう。
慌てて身体を捩って、
「明日も…！早いんですよね…！」
と早口で言い、逃げようとしたが力の強さでは敵うはずもない。
下着に沿って大きな掌がゆっくり舞う。
声を抑えようとして全身に力が入る。
私の弱いところを掠るたびに腰が跳ね、お腹の奥が擽ったくなる。
「ね…も、充分ですから…っ…」
申し訳なくて口ではそう言うけれど、お腹は大分欲しがっていて、ちゅ、ちゅ、と唇を啄まれる度にひくひくと情けなく震えては熱を吐き出している。
「大丈夫だって」
「んッ…も…ほしくなっちゃう…っ」
「それでいい」
一番過敏な芽を摘まれ、割れ目に指を這わせられる。
ぐちゃぐちゃと水を潰す音が部屋に響くまで私の弱いところを刺激され、下腹部がじんわり熱くなる。
指がゆっくりとナカに入り、浅いところを少しずつ弄られる。
「あぁ…！んぅ…！っ…」
お腹から腰までむず痒さで身体が捩れる。
自分で触るのとは段違いの気持ちよさに、ちかちかと目の前が光っていく。
「やっ…まっ！まって、い、いっちゃ…！！！」
まだ浅い芽の裏側をトントンと音がしそうなくらい突かれて、無意識に逞しい腕にしがみついて足の先まで流れる電流を逃がした。
「はぁ、は、ん…っ」
背中を撫でられると余韻でぞわぞわとしてしまう。
しょうがないな、と笑われて、より深く侵入され、指も増やされてしまった。
「やぁぁ…！！！」
奥の弱いところをコツコツと優しくノックされる。
背中にびりびりと電気が流れてしまってるんじゃないかというほどの快感の波が押し寄せて、身体が一気に熱くなる。
背中にまで腕を回してぎゅうっと抱きついて、果てる。
「ふぁっ…はっ…ぁ……！！！」
びゅくっと音を立てて水が吹き出す。