• テキストサイズ

迷い道クレシェンド【HQ】【裏】

第106章 【番外編】願い事


まるでおかわりを要求しているようで、とても恥ずかしい。
それでもただ、一心にこの愛情を受け止めたくて……。

そういえば…ここ…さっきの神社と同じ山だった。
──神様、どうか、どうか…私からこの人を永遠に繋ぎとめてください……。
出来ることなら、来世もその先の未来も……。

意識を手放しながら、ゆっくりそんなことを思う。



夜の虫の声が遠のいているように思う。
あたたかい広いところでふわふわと揺られて……。
起きたら、繋心さんにおんぶされていた。
「わ!す、すみません…!!」
「起きたか?」
「わ…私重たいので…!おろしてください…!!」
「大丈夫」
バランスを崩しそうになり、慌てて捕まる。
幸せでどきどきで、申し訳無さもあるけど嬉しくて。
ぎゅっと強く捕まる。
「好きです…!!」
「知ってる」

おうちに帰ると、居間にお赤飯のおにぎりが用意されていて、なんとも居た堪れない気持ちになった。
/ 701ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp