第4章 嫉妬
んーー…。
いや、別にクるのは自然なことだしいいんだよ?
でも、生理痛が今日に限ってこんなにキツいんだったら最初から言えっての!
まあ、無茶なんだけど。
体育館入口までやって来てうずくまっていた私は冷や汗をかいていた。
まだ7時前だし、誰も来ないんだよなー…女子は。
くっそー、普段男子の方が頼りないとか言ってる割には男子の方が早起きじゃんかっ
「よし、じゃあ今手空いてるのはー…」
その時ふと体育館の中から大地さんの声が聴こえてくる。
「はいはいっ!オレ空いてます!」
「僕もです」
大地さんの後から夕の声が聴こえてくるもその後の声の主がわからない。
「じゃあ西谷と月島だけか」
つきしま?誰だろ…?
新しく入った子かな??
それよりもお腹痛いーーー…!!
「今日は他の部活がないからな。大体育館使えるんだから、女バレの隣使わせてもらうぞー」
うぃーっすと他の部員の声も聴こえてくる。
「女子はまだ来てないよなー…西谷」
「はい!」
「佐原ってもう学校来てるよな?」
「この時間だと、もう来てると思います!」
「そうだな、じゃあ佐原にネット立てるか聞くか、武田先生を呼びに行くか、西谷と月島で選んでくれ」
ハーイ…佐原はここにいますよー
「すいません、僕“佐原”さんのことわかんないんで先生のこと呼ぶ方でいいですか?」
「おう!じゃ、聞くのは任せろ!!」
行くぜ、という夕の言葉が聴こえた数秒後にバンっと
大体育館の扉が開いた。