第2章 NEW FACE
「時雨ちゃん?」
「へ? あ、ごめん。考え事してた」
「遅(おせ)ェ!!!」
先に死神様の鏡の前に着いたブラック☆スターと火ノ丸が、時雨たちに「早く!」と催促していた。
「はいはい、今行きますよ! 今すぐにね!!」
両腕を左右へ伸ばし、ダッシュで二人の元へ時雨は走った。そして、そのまま……
「食らえ!! 怒りのエルボー!!!!」
二人の首を捕らえ、腕を下へ。そこに体を前のめりにして体重を加える。
「ふぎゃあっ!!」
── ドガッ!!!!
「さーて、死神様呼び出そうか! 椿ちゃん」
「う、うん。(時雨ちゃん……凄い力……)」
鏡に"42-42-564(しにしにころし)"と指で書くと、プルルルル……のコール音の後にガチャッと音がして、死神様が鏡に現れた。