第5章 課外授業【ブラック☆スター・椿編】
── コンコンッ!!
死神様の部屋にノック音が響く。「はーい」の返事を受け取り、扉を開けて中に入って来たのは、キッドだった。
「失礼します。……父上、ちょっといいですか?」
「何だい、キッド。……お小遣いなら、あげないよ!」
「要りません。とりあえず、これを見てください!!」
自身で調べ、まとめた資料をキッドは死神様に手渡した。
「この事、ご存知でしたか?」
「……こ、これは……」
死神様の顔に冷や汗が浮かぶ。仮面で表情は分かりにくいが、ゾッとしているようにも見受けられる。
キッドが持ってきた資料に書かれていた事とは、一体……。
徐々に動き出した歯車。果たして、若竹が鬼神となるのを食い止めることは出来るのだろうか……。
課外授業 ブラック☆スター・椿編【完】