第4章 課外授業【マカ・ソウル編】
消火活動をするも、研究所は一晩中 燃え続けた。
翌日。二人がその場を訪れると、建物は跡形も無く、灰と化していた。
マカとソウルは その場に立ち、確かに此処に居た人たちに祈りを捧げた。
「魂喰いそびれたけど……今回は喰わなくて良かった」
「……そうだね。また新たに探しに行こう!」
「あぁ、そうだな!」
二人なら、大丈夫。そう互いを信じて。
「よーし、死武専に帰ろ!!」
「オゥ! 一番乗りしてやろーゼ!!」
「その前に、オムライス」
「は? 今、帰ろうって……」
「いいでしょ? 凄く美味しいんだよ! ……ソウルにも食べさせたいの!!」
「……ったく、分かったよ」
辛い思いをした分だけ、人は強くなれる。今回の課外授業で、マカとソウルが得たモノは大きい。それと同時に心配の種もあるが……。
「狂気を甘く見るなよ、ソウル……」
ゆっくりと根づき出す狂気。二人の影に、スーッと身を潜めるのであった。
課外授業 マカ・ソウル編【完】