第7章 Sugar7

あれから日が経ち、今日は流司さんが帰って来る日。


｢そういえば、今日でしょ？幕末組帰って来るの。｣


｢はい。｣


｢何時頃、着くって？｣


｢わかりません。｣


休憩中、麻璃央さんと話していた。


流司さんからなにも返信が来ないから、いつ着くとか、全然わからない。


許してくれるかな･･･。


｢なんでわかんないの、流司から聞いてるでしょ？｣


｢聞いてませんよ。｣


｢え、なんで。連絡は取れるでしょ。｣


なんでいつも気付くくせに、今回のことは気付いてないのかな？


麻璃央さんって、いつも鋭いのに･･･。


｢流司さんが行く直前に、怒らせちゃいました。メールも返信が全然来ません。｣


｢は、なにしてんの？どうせ、お前らのことだから、しょうもないことなんでしょ？｣


｢･･･。｣


麻璃央さんを無言で睨む。


いつもいつも、しょうもないことで、喧嘩してるわけじゃないんですけど。


他人から見たら、しょうもないことでも、私達にしたら、すっごい重要なことだし･･･。


｢えっちなことする時しか、私のこと好きじゃないんでしょ？｣


｢は？｣


｢って、流司さんに言ったんです。｣


お願いだから、許して･･･流司さん。


謝っても許して貰えないなら、なにをすればいいの･･･？


｢それは確かに、怒るね。あいつがどんだけ心羽ちゃんのこと愛してるか、知ってる？｣


｢知ってるから、後悔してるんじゃないですか。･･･どうしたら、許してくれるんですかね･･･？｣


それを自分で見つけなきゃいけないのは、わかってる。


でも、わかんないんだよ。

いくら考えても、わかんないんだよ･･･。


｢心羽ちゃんが、流司と同じくらい、流司を愛せばいいんじゃないの？｣


｢伝わってないんですかね、こんなに愛してるのに･･･。｣


｢心羽ちゃんから、ちゃんと愛情表現してる？｣


愛情表現･･･。


流司さんはわかりにくいけど、いつもしてくれてる。


でも、私はいつも、恥ずかしがって･･･。


してるつもりじゃ、ダメなんだ。


ちゃんと相手に伝わるようにしなきゃ。


流司さんが帰って来たら、ちゃんと謝って、たくさん愛そう。