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甘い貴方を見つけるまで【佐藤流司】裏

第7章 Sugar7


"好きだよ"


たった一言、そうメールを送って、家を出た。


メールや電話では、絶対にごめんなさいは言わない。


次に会った時に、直接この口で言うんだ。


「あ、心羽ちゃんどうしたの?遅れて来るなんて・・・具合でも悪い?」


身体が痛い・・・あと心が・・・。


流司さんは、もっと痛かったのかな・・・。


「すみません、大丈夫ですよ。心配してくれてありがとうございます、麻璃央さん。」


上手に笑えたかな?


「素直な心羽ちゃん、怖い・・・。」


「いつも素直ですよ。」


「誰かさんから、ツンデレが移ったのか、最近ずっと俺にツンツンしてたじゃん。」


それは、麻璃央さんのキャラが悪い。

ツンツンしたくなるキャラだから。


「そういえば、もう幕末組行ったんだっけ?」


「はい。」


流司さんからの返信は来ない。


もう、会いたい。


まだ、3回寝ないとダメなのに・・・。


「どう?しちゃった?」


「何をですか。」


そんな笑顔で聞かないで下さい。


しましたよ。

だけど、わからないフリをする。

どっちでもいいじゃないですか。


仕事中だけは、流司さんのことを考えないようにしたい。


今朝の自分を、呪いたくなるから。


「何って・・・さっきからずっと、腰さすってんじゃん。」


しまった・・・。


無意識だった。


彼が貼ってくれた湿布。

効果を発揮してくれているみたいだ。

朝より、ずっと楽になってる。


「流司が激しくし過ぎて、痛めたんでしょ?」


ニヤニヤしながら、言わないで。

気持ち悪い。


なんでわかっちゃうの?


麻璃央さんには、いつもいろんなことがバレてしまう。


「初めてだと、動けないくらい痛くなるのが普通なんですか?」


「俺、女じゃないからわかんない。でも、人によるんじゃない?あと、相手も。」


流司さん、手加減してくれなかった・・・。

いや、してたのかもしんないけど・・・。


またあんな風に、愛してくれるかな・・・?


私の全部、貴方だけ知ってれば、それでいい。


だから、離さないで。


どんなことがあっても、離してくれないんでしょ?


私は、離れるつもりなんてないから。


貴方が許してくれるまで、謝るから。


笑顔を見せて・・・。



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