第4章 Sugar4
大好きと言って、俺に抱きつく、大切な人。
離したくない。壊したくない。
ずっと、俺の手の中にいて・・・。
泣きながら一緒にいたいと言う彼女に、ごめんと言う。
このごめんは、泣かせてごめんという意味。
それは、彼女に通じてないと思う。
「私ね、今日、自分でしたの・・・。」
?
なんのことだ。
主語はどこ?
「なにをだよ。主語ないと全然わかんないんだけど。」
「えっと、その・・・流司さんとの、えっちな夢、見て・・・。」
あぁ、そういうことか。
てか、急になんの報告だよ。
「それでね、やっぱり思い浮かべるのは、流司さんで・・・また、あんな風に触れられたいっていうか・・・その・・・。」
「俺の夢見てたんでしょ。なら俺を思い浮かべるんのは、普通じゃね?」
「へ・・・?気持ち悪いとか思わないの?」
耳元で聞こえる彼女の声は、ずっと震えていて・・・あぁ、俺はまたこいつを泣かせてるんだって思った。
「別に。」
そうぶっきらぼうに返す俺は、よく、こんなにこの人に愛されてんなって思う。
いつも2人の温度は違くて・・・俺の中はこんなにもお前で焦がれてんのに、外側はいつも冷めてる。
そんな俺を俺は嫌いだ。
でも、彼女は好きだと言ってくれる。
どんな俺でも、好きだと言ってくれる。
いつも、彼女だけが、愛を伝えてくれる。
俺はそれに満足して、彼女を傷付け続けた。
それが結局、俺も辛くて・・・。
「じゃあまた、俺の手でイってみる?」
なに言ってんだ。
また俺は彼女を傷付けんのか?
好きだとも言わずに・・・。
そんな理性とは裏腹に、本能が動き出す。
彼女が履いている柔らかいシフォン生地のスカートを捲り上げ、下着の中に手を滑り込ませた。
「りっ、流司さんっ?!」
当たり前だけど、彼女のそこは全然濡れてなくて、指を上手く動かせない。
一度、手を下着の中から出し、彼女の口に指を突っ込んだ。
「んっ?!・・・ん、んっ・・・あっ、はぁ・・・」
口内を擽るように動かし抜いた。
彼女の唾液で、濡れた指を再び下着の中に戻し、敏感な蕾に触れた。