第18章 〜闇の力〜
女神カラナがドス黒い光を放つ…。
『どぉゆうこと…?女神カラナは、光の精霊…なんで闇に染まってるの…?』
『憎い…憎い…その娘が憎い…!!!私から愛しい人を奪った女の娘が憎い…!!!』
みんなが私の前に立ちはだかる。
『ダメ、みんな!このままだと、みんなも…』
『まぁ、ずっと一緒だって誓ったでしょ?』
『カルマ…。』
ウオォォォー!!!ドゴォーン!
みんなをかばったコロ先生が吹っ飛ばされる…。
『コロ先生…!』
キビャァァァァ!!!
闇の光が次々にクラスメイトを、カルマや学秀をなぎ倒す!
『見つけ…た…』
足に力が入らない…魔法も使えない…。
『死…ねぇーーー!!!』
闇が私目掛けて振り下ろされた。
ッ………!
『お…父…様…?!どうして……』
『最後くらい父親らしい事をしようと思ってね。…』
『いや……イヤ!!お父様!しっかりしてッ!!』
『學峯…バカな男よ…!そのまま見過ごしていれば、そなただけは救ってやったものを…。きさまもしょせん、人間…血の繋がらぬ哀れな娘のために、己の命を差し出すとは……おろかなものよ…。』
『まぁ…。私は今まで何一つ父親らしい事をしてやれず、力の制御を覚えさせるために、私は、支配をするという道を選んできた…すまなかった。』
『お父様…お父様が私の事を思ってしてくいた事…心のどこかで分かっていながらも、血の繋がりがないことでの寂しさが先立って…私…わたし…。回復魔法!私なら…』
『…ありがとう。充分だよ。』
『いやッ……!いやっ…!お父様…!』
『別れは済んだか…?安心しろ、どの道お前も今から父親と同じ所へ逝ける!
さぁ…死ねぇぇぇ!!!』
シュッ……誰かが横を通り過ぎた。
カルマ!!?
先代カラナの鏡の破片を手に…。
『いけない!』
『コロ先生!』
『カルマ君は、自らの命と引き換えに、カラナを封印するつもりです!』
『ダメ!カルマ!ずっと一緒にいてくれるってやくそくしたじゃない!』