第7章 派生③おそ松&チョロ松END
「ああ、松奈……」
チョロ松さんの噛みつくような口づけ。
強くなるばかりの抜き差しに耐え、キスを返した。
「チョロ松さん、もっと…!……や……ダメ、こわれ、ちゃ……あ…ああっ……!」
壊れそうなくらい抱きしめられ、音を立てて抉られ、声が止まらない。
「……ん、やぁっ……あ…ん……っ」
自分の声じゃないみたいな、雌のあえぎ声。
抱きしめられ、打ち付けられ、意識が飛びそうに気持ち良くて。
「……あ、ああ、……や……ああ……――っ……」
達すると同時に、チョロ松さんが私の中でけいれんし、ゴムに精を吐き出す。
ついでにおそ松さんが達した声も聞きながら。
今度こそ私は完全に眠ってしまった。
…………
そして次に起きたときは、夜明け前。
窓の外がかすかに明るくなっていた。
私は身体をきれいにされ、おそ松さんとチョロ松さんに挟まれ、二人に抱きしめられていた。
私は安心し、鳥の声を遠くに聞きながら、また眠りに落ちたのだった。
…………
…………
そういうわけで、帰りの車ではずーっと寝ていた。
「松奈、起きて。お昼ご飯くらい食べなよ。
地元名物の地鶏サンド。松奈のために並んだんだよ?」
「ん……」
チョロ松さんに渡された唐揚げサンドイッチを、半分寝ながらモソモソとかじる。
「張り合いがないな。松奈~」
またゆさゆさされる。うるさいなあ。美味しいってば。
「チョロ松。少しは休ませてやれよ。何しろ起きてすぐ三人でヤッて、その後温泉でシコ松君の相手。その後、ラストでまた俺の相手だろ?」
おそ松さんは余裕の顔で――他人事のようにクズ行為を話す。
二人の性欲はハンパなかった。
こちらを思いやる気ゼロ。嫌がろうと抵抗しようとお構いなしで押さえつけてきて、ガンガン欲望をぶつけられた。
疲れた……。
いい温泉だったのに、疲労を倍増させて帰る羽目になった。
私をかまうのをあきらめ、チョロ松さんはおそ松さんに、
「おそ松兄さん。皆へのお土産、ちゃんと買った?」
「大丈夫大丈夫。父さんに地酒、母さんに温泉まんじゅうだろ。カラ松にペナント、一松に猫の根付け、十四松に木刀、トド松にあぶらとり紙――」
……ペナントって、もらって困るお土産ランキング一位のブツでは。