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【松】六人の兄さんと過ごした三ヶ月

第7章 派生③おそ松&チョロ松END



 瞬時に立ち上がり、クズ長兄に蹴りを入れる。
『今日はピンクなんだ、可愛いね♪』とほざく顔面を踏みつけ、どうにか気分を整える。そして。

「チョロ松さーん」
「おいで松奈」

 分裂作戦をあきらめていない悪女松奈。
 チョロ松さんは畳に座り、状況を把握して、両手を広げる。私はすぐその胸に飛び込んだ。
 緑のパーカーに顔をうずめてゴロゴロ。
 だがすぐ後ろから、誰かに抱きしめられる。

「松奈~、何でいつもチョロ松には優しくて、俺に冷たいかなあ」

 あんたは私と××さん(罪悪感から脳内再生不可能)を別れさせた主犯だろうがっ!!

「お兄ちゃん、つれなくされると、いじめたくなる人なんだけど?」
 成人男性が頬ずりしてくるな、気持ち悪い!
 ヤバい。サンドイッチ態勢だ。そして前から後ろから当たる何かが、硬っ!
 冷や汗が出る。まさか、ついて早々に盛られるとか……。
「松奈。ちょっと胸、大きくなった? 俺が頑張ったからかな」

 シコ松さんはシコ松さんで私の胸を自分の身体に押し当て、ハアハアしてる。
 なぜご自分の戦果のようにほざくのか。おそ松さんも『いや俺でしょ』とアホなツッコミを入れてるし。

「ん……」
 チョロ松さんにキスをされた。

「し、食事前だけど、まだ時間があるし、いいかな……?」
 よくねえよ。
 けどおそ松さんも私のスカートの中に手を入れていた。
 ちょっと……太もも、撫で上げないで……。

「チョロ松、余裕ねえの。そういえばおまえさ。現地に着く前に、ひとけのない場所に泊めて車内で松奈を――しないか、とか言ってたよな。あれはちょっと引いたわー」

 私も今、ドン引いた。

「い、いや、それは、その、冗談で……」

 しどろもどろのチョロ松さん。山奥に止めた車内で未成年含めた三人で……どうあがいても即通報、即逮捕案件である。
 
「てか、お二人ともいい加減にして下さい。私、休みたいんですけど!」

 けなげに抵抗しないでいるから、二人はどんどん調子に乗り出す。
 チョロ松さんはシャツのボタンを外し出したし、おそ松さんは私のお尻をさんざん触った挙げ句、下着を下ろそうとしてるし!

「いや、こんな風に抱きついておいて、ちょっと無理だし。
 昼間だって……あんなことして……」


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