第1章 友達だと思ってたのに
奥までみっちりと入ると、ぎゅっと抱きしめられました。耳元で「苦しくない?」と優しく頭を撫でられて囁かれると、とても気持ちよくて幸せでした。
「大丈夫・・・気持ちいい、よ」
「最初はゆっくり動くから痛かったら言ってね」
うん、と頷くと王馬くんが子宮の奥を押すようにゆっくりと動き出しました。
最初はお腹の中に異物が入ってきたようで変な感じがしましたが、段々と慣れてきてものすごく気持ちいい。
「あっあっあっあっあんっ」
激しく動かれるので、王馬くんのピストンに合わせて声が漏れてしまいます。
息を乱しながら切なそうに「にーなちゃん淫乱だね、そんなに気持ちいいの?」と王馬くんが問いかけてきます。
「あっあっあっ気持ちいい、もっと・・・・」
「かわいいね、もっといじめたくなっちゃう」
ギシキシとベットの軋む音と、喘ぎ声だけが部屋に響きます。
舌を絡ませながら時折胸を揉まれ、激しく肉棒が打ち付けられます。
「王馬く・・・・も、イキそう・・・イっちゃう!」
「オレももうイキそうっ」
「あっイク、イク、イクあああああーー!!!」
気がつけば王馬くんと何時間も愛し合ってました。
いつの間にかぐったりして眠りに落ちていて、夜の9時頃に目が覚めました。
目が覚めると王馬くんが私の顔を幸せそうな顔で見つめていて、そこから再び何時間も愛し合ったのです。
この週末3日間で何十回イカされたのか覚えていません。日曜日に帰るときが寂しくて仕方ありませんでした。
日曜日の別れ際に
「ね、にーなちゃんオレと付き合ってよ。彼氏がいるのは知ってるけどさ。オレの方が絶対にーなちゃんを幸せにできるよ」
そう言われて抱きしめられ、心が揺れていました。もう頭の中が王馬くんでいっぱいでした。でも、彼氏に何て言えばいいのでしょうか?優しくて一番に私のことを考えてくれている人に。
「・・・・」
その場で固まってしまい、なぜか涙がぽろっとこぼれて後から後から止まりません。
「ごめん、ちょっとだけ時間ちょうだい・・・」
王馬くんの胸に顔をうずめ、その日は顔を見ずに別れました。