第4章 初めての感情
ー不二sideー
どうしてだろう……?
うまくいかない。
いつもは英二にこんなに簡単に点を取られるはずがないのに……( ・◇・)?
羅夢音ちゃんが見てると、なんだかドキドキする。
弱いところを見られたくないのに……
どうして僕の技が決まらないんだ……?
ここで負けたら、羅夢音ちゃんには英二のほうが強いって思われる……
もしかしたら、僕のことを頼ってくれなくなるかもしれない。
そんなのはイヤだ。
羅夢音ちゃんに頼られたい。
羅夢音ちゃんのそばにいたい。
だから……
ここで英二に負ける訳にはいかないんだ。
やっと目が覚めた。
まだチャンスはある。
今からでも、遅くはないんだ。