第3章 きみに会えてよかった
「・・・ふふふ」
「・・・なんだよ」
「なんでもないでーす、ふふ」
後ろに身体を預けると、宗介さんの大きな身体にすっぽり包み込まれて、とってもあたたかかった。そして、宗介さんの手に自分の手を重ねて、ぎゅっと少し強く握る。
「急に機嫌良くなったな・・・お前」
宗介さんの言葉、ちょっと乱暴な感じになってる。きっとさっき自分で言ったことが照れくさいんだ。
こんなところがすごく・・・
「大好き!宗介さん」
「・・・お前、そればっかだな」
「だって本当のことだもーん、ふふ・・・・・・んっ」
後ろを振り返って見れば、予想通りそこには宗介さんの赤くなった顔。可愛いなあ、なんて思って少し笑っちゃったけど、私の唇はすぐに宗介さんに塞がれてしまった。
『会えてよかった』
お互いにずっとそう思っていられますように。そんなことを願いながら、宗介さんの甘いキスに身を委ねた。