第104章 最初(始祖)
「C級隊員はベイルアウトできないと知られない」という前提条件が覆ってもなお、行うしか無かった
4年に渡って取り組み続けてきたそれを、今更覆す訳にもいかない
市民が危険に晒されるので、C級隊員を危険に晒すしか無かった
たとえカモネギのように、攫われるのだとしても…それ以外に、それ以上の策は無かったから——
C級隊員
ベイルアウトが無いと知られていない場合
予定(隊務規定違反無し)
・わからないので手を出しにくい
警戒せざるを得ない=意識が割かれる=時間が稼げる&戦場に余裕が生まれる=A級B級C級隊員共により早く仕事を終わらせられる
ベイルアウトが無いと知られてしまった場合
現実(知られてしまった)
・わかっている、優先的に手を出そう!
ベイルアウトが無い=倒して捕らえればトリガーも手に入る!戦闘員も手に入る!一石二鳥!=見掛けたら即狩ろう(攫おう)!優先事項!となる=敵の動きに迷いが無いので、A級B級C級隊員共に時間も余裕も無くす=A級B級による戦線もC級による避難誘導も滞り、後手後手に回り完了まで時間がより長く掛かる=あちら(ネイバー側)にいいように流されて終わる
泣き崩れ奇声を上げる恵土の頭の中には、その図式が既に完成していました
C級が狙われる
↓
避難誘導が中断される・遅れる
↓
A級B級が救援に回る必要が出る
↓
A級B級の戦闘配置が崩れる
↓
トリオン兵への対処が遅れる
↓
戦場全体の余裕がなくなる
↓
C級への救援も遅れる
↓
さらにC級が狙われる
↓
敵側のペースになる
知られてない場合
C級を見つける
↓
「こいつ、ベイルアウトあるのか?ないのか?」
↓
判断できない
↓
下手に攻撃できない
↓
A級B級が来る可能性も考える
↓
敵の判断・行動に余計な時間が必要になる
4年間積み重ねて備えて、皆を鍛えつつすぐ動けるように備えさせた
C級隊員がベイルアウトが無いと知られない為に隊務規定を作り、厳守させてきた
しかし…
作戦の大黒柱、大前提(知られない)をぶち壊した
4年間で唯一…三雲修が…
人命救助の為です
仕方ありませんよね?
あ、B級に上げて下さーい
僕の見つけたものではありませんが処罰も無しでお願いしま~す
第二次ネイバー侵攻のことなんて知りません
勝手にやって下さあ〜い♪
とされてるようなもの
