第60章 穏やかな日常
フィン「焦らなくていいから気付いてくれ。
気付いていない場合は指摘するから、頼むよ」
ケイト「うん…ありがとう^^」
心配そうに頭を撫でられる中…視察へ向かうこととなった。
結局の所、泳ぎたい人は奥の方の通路で泳げるようにした←1900ページ参照
対策としてバスも設置し、運転無しで目的地まで自律的に動く自動車も造り上げて配布したわけだが…←1959,2156ページ参照
その後に領民皆からの意見を取り入れ、一番乗りやすい場所では板を再び固定して、等間隔で抜いた状態を維持して欲しいらしく、領民皆の同意を経て実行に踏み切った所だ。
そんな視察を通して皆から感謝を受け、通り掛かる皆から土産を無償でたくさんもらっていた。
そして貰い終えて皆が去った時、たまたま通り掛かったレフィーヤがやってきた。
フィルヴィスを置いて…
レフィーヤ「あの…
ケイトさん…ありがとうございます!!」お辞儀
ケイト「ん?」
フィン「?何の話だい?」
レフィーヤ「私、フィルヴィスさんから全て聞きました。
本当は…」
ケイト「シー」片目瞑
レフィーヤ「!!」瞠目
ケイト「……フィンも…気付いてるんでしょ?
何も言わないけどさ…」
フィン「いや…確かに何かしら隠しているとは思ったが……
それには、意味があってのことだろう?
あの時に語った言葉は」←2163~2169ページ参照
ケイト「……うん…明るみに出ない方が、いいこともある。
何があるかなんて、わからないし…」
フィン「…信頼して、僕には話してはくれないか?」
その言葉に対し、私は私とレフィーヤとフィンの3人を囲う結界を張った。
周囲から見えなくしつつ結界内の音も外へ一切聞こえなくする結界を。
ケイト「…実はね…エニュオは……
フィルヴィスの主神、ディオニュソスだ」
フィン「やはり…か。
ロキも、そう憶測を建てていたよ。
神ヘルメスと一緒にね。
どうにも腑に落ちなかったんだ、あの時から…
デメテルの闇が確かにあるとして、納得も行かない。
そもそもが善神の彼女がそんな行動に移すとも思えない。
そして――その闇を突かれつつ、どうすれば動くか…という点も込みで。
デメテルの眷属は、既に人質として取られていた。違うかい?」
ケイト「正解だよ」ふっ&微笑&俯