第2章 出会いは認めない
ハユウside
メイド達に
初めて白色じゃない服を着させて貰えた
初めて髪を結んで貰えた
『……菜々美。』
初めてのことが多すぎる今日は
複雑な思いが巡る
専属のメイドの名を呼ぶと、すぐに返事が来る
菜々美「何で御座いますか。ハユウ様」
『私は、いつ自由になれる』
やはり答えてはくれなかった
黙ったままの様子だと
また親父に何か言われたのだな
そう悟った
『私はヒーロー科をわざと落ちる。普通になりたいのだ』
呟きのように
言った言葉は部屋の奥へと消えていく
菜々美「左様で御座いますか……」
冷たい部屋の中
やけに空気が重く感じた