第2章 出会いは認めない
菜々美side
ハユウ様は、奥様がお亡くなりになってから一度も笑わなくなった
昔のハユウ様なら
ヒーローに憧れてテレビを見てはしゃいでおられたのに
菜々美「本当に宜しかったのですか?」
気がつけばそう聞いていた
『……何が』
菜々美「推薦を蹴り、わざと落ちるなんて」
私はハユウ様が大切だから
本心を言って欲しいのです
菜々美「後悔、してませんか……?」
『…………』
やはり答えてはくれませんでした
ですが、あの頃の輝いていた貴女のように
もう一度笑ってほしいのです
『私は……殺人犯だから……駄目なんだよ……』
か細い声で呟いたハユウ様
その瞳は悲しみの色で染まっていた
菜々美「申し訳ございません……」
私は諦めません
あの頃の貴女に戻ってくれるまで
待ちますから
そのためにも、御主人様が許せません
菜々美「私がおります。大丈夫です……」
震えたお体にそっと触れてみると
凄く冷めたかった