第9章 無神ユーマ【野望】
「は?....なんで、お前がその事....」
言いかけたところでユーマは気づき
欠伸をしているシュウの方を向く
(あの、くそニート....チッ)
「お前には関係ねぇよ。
最近の事だってそうだ。俺の事なんてほっとけ。」
「関係無くなんかないよ。
だって、私達、兄妹でしょ」
「........」
"兄妹"....その言葉にユーマは何も言えなくなる
その沈黙の中シュウが口を開く
「悪かった。」
「!」
シュウの謝罪にみんな驚く
「お前にはちゃんと言うべきだった」
彼の目は真剣だ
「!」
ユーマはその時
記憶の断片にはっきりとシュウの顔を見た
「....話せよ.... 」
ユーマは覚悟を決める
「あぁ。分かった」