第9章 無神ユーマ【野望】
シュウはユイを屋上へ連れて上がった
「シュウさん!離して下さい!」
ユイは手を振り払おうとする
「うるさい。」
シュウはユイの耳元で囁く
「....黙って見てろ....」
ーーえ....?
意味深な言葉にユイは疑問を抱くが
シュウの唇は肩まで降りてくる....
牙が見え....
ユイは目を瞑る
ドカッ!!
「ッ!!」
あと少しのところでシュウはユイから離れる
いや、正確には、引き離された
「おい!ニート!お前何してやがる!!」
ユイの前にはユーマが立っていた
「なんで....ユーマくんが....
家に居たんじゃ....」
「チッ....」
ユーマはユイを睨みつけて舌打ちをする
そんな中シュウは....
「はぁー....面倒くさ....」
シュウは座り込み扉の方を見る
「おい。なんで俺が....こんな面倒な事....はぁ」
「ありがとう。シュウ」
扉から歩いてくるのはよく見慣れた人物だった....
「らん....」