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不完全な『アダムとイブ』

第9章 無神ユーマ【野望】


ーーーーんっ....

誰かが入ってきて私は目を覚ました

薄目でぼんやりとしていて顔が見えない

(体育終わったのかな....)


そう思い目を擦り、体を起こすと

「あんた何してんの?」

聞きなれた声....


「し、シュウ....」

「いつも俺には授業出ろとか言うくせにアンタもサボりかよ」


いつも通りのシュウに拍子抜けする

「え、シュウ....その顔....」

よく見るとシュウの顔にはアザが出来ていた

「どうしたの!?」
私は近づき頬を撫でる



「ッ....お前の兄貴にやられた....」

「えっ....」


「あの、ユーマって奴....チッ....った....」

一瞬私は昨日の事がフラッシュバックする

「ユーマ........」

シュウはボーッとするらんを見て頭を掻く

「はぁ...何であんたが悩んでんの」

「だって....私のせいで....」


「確かに、アンタに近づくなとも言われたけど....それだけじゃない」

「....?」


シュウは溜め息をつく
そして窓の外に顔を向ける

「自分の過去が知りたいんだってさ....」

らんは驚く

「え....ユーマの事....シュウ知ってたの?」


「いや、少し違う....」




「あいつは........



エドガー....


おれの初めて出来た人間の友達だった....」
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