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不完全な『アダムとイブ』

第9章 無神ユーマ【野望】


ー同時刻ー

「おい!シュウ!」
逆巻家ではリビングに三つ子とシュウが集まっていた
「あぁ?騒ぐな。うるさい」
いつもの様にシュウはソファーで横になっていた
ア「おい。
お前、あの無神の女と仲良くしてるらしいじゃねーか。何考えてやがる。」

「それがどうした。お前には関係ないだろ」

シュウは動じない

「あぁ?んだと?」

「まぁまぁ。落ち着いてアヤトくん 」

そこへライトが入ってくる

「でもさー、シュウ
逆巻家の長男様が、得体も知れない者と密会ってー、問題じゃない?
それに相手は無神さん家の人だし」

「お前にだけは言われたくないな。ライト」

「えーー」

カナトも入ってくる

「君....一人であの人の血を吸ってるんじゃないでしょうね....」
シュウは呆れて溜め息をつく
「吸ってない」

「え、じゃあ何の為に一緒に居るのさ」
ライトは?を浮かべる

「まさか....」

「ライト。お前の考えてるような事じゃない。この変態」

「んふっ♪」

シュウは段々イラついてくる
「もう、いいだろ。消えろ」

アヤトは舌打ちをする

「チッ....なんだよそれ。

じゃあ、シュウがアイツの血を吸わねぇなら俺が吸ってやる。
全身の血が無くなるまーーー


突然三つ子の動きが止まる....

アヤトは危険を感じ
即座に後ろへ下がる

「あ、アヤトくん。その首....」

アヤトの首にはくっきりと指の後が赤く残っていた

「くっ....シュウ....」
さっきまで、横になっていたシュウは立ち上がり手を前に突き出していた

「お前ら、あの女に手を出したら、
たとえヴァンパイアだろうと........"殺すぞ"」

シュウの目と行動は本気だった

「わー....こわいこわい。」

「逆にそこまであの人に入れ込む理由が分からないです」
三つ子は表情には出さないが
動揺していた


シュウは部屋から出ていく

「シュウの野郎....」

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