第8章 無神ユーマ
ー学校ー
ユイ「なんか、久しぶりに学校に来た気がするなぁ....」
先日まではコウの事もあり、学校にはほぼ来ていなかった
するとある事に気づく
「あれ....ユーマくんどこ行ったんだろう?」
周りを見渡してもユーマは居なかった
ー裏庭ー
ユ「おっ!出来てる出来てる!」
ユーマは裏庭の花壇にいた
学校でも、野菜を育てているらしい
「この調子で....」
ユーマの顔から笑顔が消えた
ユーマがふと花壇の向こうの木を見ると....
シュウ「すぅ....」
「アイツは....逆巻んとこの....」
シュウは木にもたれ掛かり寝ていた
「ん....ッ?」
シュウは気配に気づき目を開ける....
そして、驚いた顔をする
ユ「あぁ?」
シ「え、エドガー....」
シュウは消え入りそうな声で呟く....
だが....
「なんだ?おい、ニート!!」
ユーマの声にハッとする
シ「....はぁ....」
(そんなわけ無い....アイツはとっくの昔に....)
シ「何?....あんた無神のとこの奴だろ?」
ユ「あぁ。お前こんなとこで何してんだ?」
シ「はぁ?見て分かんないの?寝てたんだよ。誰かさんのせいで目が覚めたけど....」
ユ「あぁ!?....これだからお貴族様は....チッ....」
シ「ハァ....うるさい....」
シュウはため息をつきながら立ち上がり
校舎の方に歩いて行く
ユ「おい」
シ「なに?まだ何かあんの?」
ユ「お前....どっかで会ったことあるか? 」
シ「!」
シュウの顔はさっきまでとは違い
真剣な表情に変わる....だが....
「いや....知らない」
ユ「....そーか....」
シュウはその場を後にした
ユ「チッ....いけすかねぇ奴」