第7章 無神コウ『愛の意味』
ーコウの部屋ー
ユイはコウに呼ばれ、部屋までやってきた
しかし、顔色は悪く
足元もおぼつかない様子だった
ユイはノックをし、中に入る
ユイ「どうしたの?コウ....く....ゴホッ....」
ドタッ....!!
ユイは倒れ込む
コウ「エム猫ちゃん。待ってたよ」
ユイ「こ....コウくん....な、何した....の…?」
声が出せないどころか呼吸がまともに出来ない
コウ「あぁ。この薬。この間の科学の時間の時に習ったでしょ?あの後、少し薬を盗んだんだ」
コウは薬の入ったビンを振る
ユイ(そ、それは…酸素が空気中から奪われる…)
コウ「グッ…流石にちょっと苦しくなってきたや」
ふらつくコウ
ユイ「は、はや…く!ここから出よう…!?」
精一杯声を出す
コウ「辛いならお前一人で逃げればいいだろ 」
ユイ(また、そんなこと…コウくんを置いて行けるわけ無いよ)
意識が遠のく
コウ「それも、お前の愛から来るものなの?それとも、ただの上辺だけの言葉?」
コウはユイを抱き締める
コウ「…やっぱり、俺には分からない…」
意識が無くなる直前…
コウの目に涙を見た気がした