第6章 無神コウ
ユイ「コウくん!ちょっと待って!」
腕を無理矢理ひっぱり歩くコウ
コウ「........」
コウは何か考えているようだった
ユイ(どうしたんだろう....コウくん....
機嫌も何時も以上に悪い....)
大通りに差し掛かったとき....
ピタッ
コウの足が止まる
ユイ「コウくん?」
コウはユイの腕を離し車道の方に歩きだす
ユイ「え!コウくん!そっちは!」
コウはユイの言葉を無視して車道に飛び出す
向かいからはトラックが来ていた
ブーッ!ブーッ!
クラクションが響きわたる
ユイ「コウくん!!!!」
コウ「ッ....!!」
急ブレーキの音....
群衆のざわめき....
ユイは目を開ける
ユイ「よ、良かった....生きてる....」
トラックは目の前で横向きに止まっていた....
夜だった為車は少なく、第二被害は起きなかった
ユイ「コウくん!!なんで!飛び出したりなんか....」
コウ「....こっちが何でだよ....」
ぐいっ!
コウはユイを引っ張り裏路地に走る