第6章 無神コウ
ーーあ、いたいた!
向こうから歩いてくる二人
ユイ「コウくん....それにユーマくんも」
コウ「探したんだよ?エム猫ちゃん♪」
何事も無かったように話しかけるコウ
貴「....コウ....」
コウ「ごめんね!らん....怪我大丈夫?」
ユイ(やっぱり....コウくんだったんだ....)
らんはある事に気付く
貴「!
コウ....この血の匂いは!」
ユイ「?」
ユ「くせーよな?ったく勘弁しろよな。ルキが居たら間違いなく大目玉だぜ」
コウからする人間の血の匂いは尋常じゃなかった
コウ「んー....まぁいいじゃない!それよりさ!俺、今日はエム猫ちゃんと歩いて帰るから♪」
ユイ「えっ....」
コウは無理矢理ユイを連れていく
貴「ちょっと!コウ!」
コウ「じゃあ二人共、後でねー♪」
コウ達は門を出ていく
ユ「ったく....なんなんだ?アイツは」
貴「........」
ユ「?機嫌わりーな....って当たり前か、その顔....くくっ」
貴「....うるさい。」
そっぽを向くらん
ユ「冗談だよ。
また....昔の事思い出したのか?」
貴「ビクッ....」
ユ「ふっ....図星かよ」
らんはユーマの袖を掴む....
貴「ちょっと....殴られてたユイちゃんを見てたら....なんだか....ーーポンッ
大きく優しい手が頭にのせられた
ユ「大丈夫だ。お前は俺達が守ってやるよ。
イブを助けてくれてありがとな」
貴「ユーマ....
こちらこそありがとう(ニコッ」
笑顔を向けるらん
ユ「チッ....//お前はずっと、そーやって笑ってろ」
ユーマは照れ隠しか、反対側を向いてしまった