第6章 無神コウ
コウ「....なんで、俺を助けたの?」
ユイ「えっ....?」
コウが発した言葉にユイは驚く
コウ「俺はヴァンパイアだ....そんな簡単に死なない。なのに....お前は人間だろ?
何で、危険を犯してまで俺を助けたの?」
ユイ「....理由なんて分からないよ....コウくんが飛び出して、無意識に助けなきゃって思ったら体が勝手に....」
コウ「じゃあ、君は俺に死んで欲しく無いって事?」
ユイ「当たり前じゃない!!」
ユイは思わず大声を出してしまう
コウ「....そっか....」
ユイ「コウくん....?」
コウは下を向く....すると....
コウ「ふっ....はははははっ!!」
突然笑い出す
コウ「ッ....!!そうなんだ....これが....」
コウはユイのリボンを取り、首元を露にする
ジュルッ!!
ユイ「....痛いッ....コウくん....」
コウは思い切り首に牙を埋め込む
コウ「甘い....ッ....ゴクッ....ゴクッ....」
遂に、ユイは泣き出してしまう
ユイ「グスッ....コウ....くん....なんで....」
コウ「ユイ....君は俺を愛してるんだ」
ユイ「え....ッ....」
突然の言葉....
コウ「だから、無意識に体が動いて....俺を助けた....
これが『愛』なんだ....
これで....俺はアダムになれる。」
ユイは意識が途切れる中....
頭の中に『愛』という言葉が過る....
ー彼は....間違ってる....ー