第6章 無神コウ
ー旧校舎ー
先輩「なんなのよ....あいつら」
リーダー格の一人は早足で廊下を歩いていた
すると、廊下の向こうには一人で立つコウが居た
先輩「あっ!コウ!」
甲高い声を出しコウの名前を呼ぶ
コウ「やぁ」
コウは何時も通り笑顔を見せる
先輩「なにしてるの?
よかったら今から....「なぁ」
「え?」
バンッ!
さっきまでとは違う低い声、鋭い目つき....
言葉を遮るように女の肩を壁に打ち付ける
コウ「お前....ちょっと金持ちで周りから優遇されてるからって、調子乗るなよ。
お前の心を言い当ててやろうか?
『私はみんなとは違う。コウに愛されてる。私は特別だ』だろ?」
先輩「ビクッ....コウ....ど、どうしたの....でも、コウは私の事を愛してるって....」
コウ「あ~それは...社交辞令ってやつー?
気づかない君が馬鹿なんでしょ?」
先輩「そ、そんな!」
コウ「あぁ、あと。
俺の兄妹に手を出した罰は受けてもらわなきゃね」
ジュルッ....
コウは彼女の血が全て無くなるんじゃないかと思うほど血を啜った
彼女は気を失う
コウ「ペッ....まずっ....エム猫ちゃんの血を吸ってたら味覚がおかしくなるや」
コウはさっきの言葉を思い出す
『愛してる』
コウ(愛が欲しい、愛が欲しいって....
愛って一体何なんだよ....)