第22章 自由
「........?」
突然眩い光が広がる
真っ暗の闇の中に一つの道が現れ
誰かに手を取られる
「....え....ッ」
『やっと、見つけた』
目の前に立つ彼は幻では無かった
2人の繋いだ手に温もりがうまれ、耳に言葉が入ってくるーーーー
寂しくて苦しくて
彼女の心は閉ざされていた
ヴァンパイアとして人間として産まれた彼女にとっては永遠に続く"生"は辛い痛みである
そして、この血こそが彼女にとっての闇の呪縛だった
ヴァンパイアにもなれず
人間にもなれない
この混ざり合った種族から
銀の血が産まれた
まるで、相容れないモノ同士の戯れのように
この呪縛を解く唯一の方法....それは....