第20章 道標
ーー足が震えてる....
らんは人の気配を感じ、そちらの方へ歩みを進める
みんなが危ない....
気配が近づくにつれて
恐怖よりもみんなに会いたい、助けたい
そう思う気持ちが込み上げてきた
しかし....
「この匂い....ッ....」
ユーマとルキの血の匂いが周りに立ち込める
急いで森の中を進むと、森の茂みの向こうで
ユーマが倒れ、ルキが腕を抑えている光景が目に映った
「....ッ!!」
怒りがこみ上げてくる....
『隣星らん』
すると突然、名を呼ばれた
こちらを向く、聖職者共....
もう、歩みを進める事に迷いはない
大きな憤怒と悲観を背負って私は姿を現した