第18章 使命
すると
「あれ?ルキくん。なんだかあっち変じゃない?」
コウが指さした先に
なんだか湖の向こうが紅く光っているのが見えた
そして、風によって何かが燃えるような臭いが鼻に伝わってくる
「くせぇな」
森からユーマが姿を現す
「ユーマくん....」
ユーマは服の袖で鼻を抑える
「木が燃える臭いだ。向こうの森が燃えているんだろう」
3人は状況を察する
ただの火事ではない事は明らかだった
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隣の森では、黒い服を身にまとった人間が木に火を放っていた
ーーーーこれは警告だ....憎きヴァンパイア共へのな
先陣を歩いているのは、ユイの父....小森セイジだった
そこへ、1人の男が跪く
「小森様。隣星 らんの搜索はしなくてもよろしいのですか?」
セイジは不敵な笑みを浮かべる
「構わない。心配しなくても、奴は必ず自ら姿を現す」
「いまは、ユイを汚らわしい異体に変えたあのヴァンパイア達を追う
全く....カールハインツも余計な者を招き入れたものだ。醜いヴァンパイア風情が」
聖職者達は全てを焼き払うように、森を燃やし尽くしていった