• テキストサイズ

不完全な『アダムとイブ』

第18章 使命


すると

「あれ?ルキくん。なんだかあっち変じゃない?」

コウが指さした先に
なんだか湖の向こうが紅く光っているのが見えた

そして、風によって何かが燃えるような臭いが鼻に伝わってくる

「くせぇな」

森からユーマが姿を現す

「ユーマくん....」

ユーマは服の袖で鼻を抑える

「木が燃える臭いだ。向こうの森が燃えているんだろう」

3人は状況を察する

ただの火事ではない事は明らかだった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



隣の森では、黒い服を身にまとった人間が木に火を放っていた



ーーーーこれは警告だ....憎きヴァンパイア共へのな


先陣を歩いているのは、ユイの父....小森セイジだった

そこへ、1人の男が跪く

「小森様。隣星 らんの搜索はしなくてもよろしいのですか?」

セイジは不敵な笑みを浮かべる

「構わない。心配しなくても、奴は必ず自ら姿を現す」


「いまは、ユイを汚らわしい異体に変えたあのヴァンパイア達を追う


全く....カールハインツも余計な者を招き入れたものだ。醜いヴァンパイア風情が」



聖職者達は全てを焼き払うように、森を燃やし尽くしていった





/ 241ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp