第12章 無神アズサ『存在意義』
その後すぐにルキは医療班と共に治療にあたった
ルキはユイを信じて既に医療班を呼んでいた
そして、彼らの的確な指示と手術で彼は助かった
もう1日でも遅れていたら肺まで到達していた
今まで無事だったのも、彼の生命力無しでは危なかったそうだ
「アズサくん....大丈夫....?」
部屋にはユイとアズサが居た
「うん....痛みは無いし、むしろ....なんだか心地いい....」
アズサはユイの手から伝わる体温を感じる
「もちろん....腕がないのは....ちょっと悲しいけど....俺には君がいる....」
「うん....私がアズサくんの腕の代わりになるよ」
「俺....すごく....胸がいっぱいだ....
"嬉しい"」
彼は傷を付ける事でしか自分の存在を見いだせないでいた
そんな彼を変えたのは他でもないイブだ
2人は微笑み合う
彼も遂に答えを見つけたーーー