第12章 無神アズサ『存在意義』
ー無神家リビングー
ルキ達は、らんに気を使って学校に行くよう勧めた
もちろん、ちゃんと使い魔を護衛に連れて
コウ達はさっき暴れた後片付けをルキにさせられていた
「ったく、すげー散らかってんな」
ユーマはぶつぶつ愚痴を言っている
「でも、アズサくんと喧嘩なんて....久しぶりだったね
まぁ、喧嘩じゃないけどさ」
コウは手を動かしながらもアズサの事を気にかけているようだった
「お前達」
ソファーに座るルキが口を開く
「なに?ルキくん」
「書斎の本もちゃんと片付けておけよ 」
「あ....」
2人の声が重なる
「はぁ....全く。あそこにある本にはもう全て目を通してある」
「えーー!あんなにいっぱいあるのに!?」
「すげーなルキ」
「大体、お前達はあの部屋が嫌いだったはずだろう」
「だって....」
実はコウ達は書斎に
アズサの腕を切り落とさ無くて済む方法がないかどうか本を探しに来ていた
その時、本をばらばらにしたまま出てきたのだろう
まぁ、だがルキには全てお見通しだった
「そんな方法があればとっくに俺がやっている」
ルキは少し悔しそうに言う
「....ルキ」