第10章 番外編
「いいな....このナイフ....」
アズサは1人、高級品ばかりが並ぶ店に居た
「でも....こんな高い物....買えないし....
一回だけ、切れ味を確かめたいんだけど....な」
アズサは独り言を呟きながらショーケースのナイフに見とれていた
すると....
ーーーガシャーン!!!!
突然入口のガラスが割れる
外からはマスクを被った男5人が入ってくる
そこへ居た客と店員の叫び声が店に響く
流石のアズサもこれには驚いた
彼らが強盗だと気づき距離をとる
「どうしよう....ルキ....」
いつも頼っている兄が居なくて
アズサはどうすれば良いか分からない
強盗は店の物と金を手当たり次第に盗んでいく
そして、遂にナイフの入ったショーケースをも割ってしまう
これにはアズサも黙っていられなくなった
「....そのナイフ....かえして」
『あぁ?』
アズサはナイフを持つ男に飛びかかる
『離せ!!』
男はナイフを振り上げ
ーーーーグサッ!!
アズサの腕にナイフが軽く刺さり
血が出る
アズサは男を離す
『はっ!!馬鹿....が....』
バタッ....
男は突然倒れる
後ろには銀髪の少年が立っていた
?「うるせぇんだよ」
気づくと周りの強盗達もみんな倒れていた
だが、その後すぐに少年は店員の呼び止めも聞かずに店を後にした