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【イケメン戦国】短編集✲*゚

第3章 【上杉謙信】ヘーラーの嘆き




そして間髪入れずに、唇が重ねられる。
隙間なく奪われ、息もできず。
暫く、好き勝手に動く舌に蹂躙された。


漸く唇が離れ、空気を求め喘ぐ喉元を、ちくり、と一噛みし。
痛さと苦しさで顔を顰める私に、謙信様はにやり、と笑う。




「何故そんなにも泣く、まだ理解出来ていなかったか。なら何度でも教えてやろう、お前が誰の物か――俺が、誰の物か」
「は、…謙信様、」


「…とは言え、今宵は色々あって疲れただろう。顔色も良くない」
「そ、そうなんです、もう眠くて、」
「俺が全てしてやろう、お前は寝てしまっても良いぞ」





「あ、ぁ!?いやっ、あのっ、謙信様っ…!!」



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